とにかく試しにプログラムを動かしてみよう


論より実践、簡単なネットワークプログラムを動かしてみることで ネットワークプログラミングの学習を始めましょう。自分のパソコンで これがうまく動けば学習を始める気分もずいぶん楽になると思います。

まず、以下の3つのC++ソースファイルをダウンロードしてください。

この localudps.cc と localudpc.cc を以下のように普通にコンパイルして下さい。
g++ localudps.cc -o localudps g++ localudpc.cc -o localudpc
そして、kterm または xterm をもう一つ起動してください。片方の kterm 上で この localudps を実行して下さい。 このプログラムは止まったままになります。
次に他方の kterm 上で localudpc を実行して下さい。 このプログラムはすぐに終ります。
すると先に localudps を実行した kterm 上に 「Server received : This is client.」 と表示されてプログラムが終了します。 localudpc は先に起動して待機していたlocaludpsに接続して、 文字列「This is client」を送信したのです。

この例では、localudpsの方を先に起動して待機させ、localudpcを後から 起動して localudpsに接続させました。 このように待機している方をサーバープログラムと呼び、 接続を試みる方をクライアントプログラムと呼びます。 一般にはサーバーとクライアントの言葉の意味の違いは主従関係のように 例えられるのですが、プログラム上での違いはどちらが接続を呼びかけるかだけです。 プログラムの作りも若干異なります。

自分のパソコンでこのプログラムが動くことを確認したら、以後の章で 本腰をいれてネットワークプログラミングについて学ぶことにしましょう。


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Copyright(C) by Naoki Watanabe. Jan 1st, 2001.
渡辺尚貴 naoki@cms.phys.s.u-tokyo.ac.jp