Client Side Image Map


● Client Side Image Map

Netscape2.0で採用されたNetsape独自のImageMapです。座標データの 処理や進むページの決定をすべてbrowser内で行いCGIを一切使いません。 そのため次のページに進む速さが格段に速いです。
これの作り方は簡単ですが、他のbrowserでは機能しないかもしれません。 またHTML3規格では別な方法でClient Side Image Mapを規格しているので この方法には汎用性と将来性はあまりないでしょう。なおNetscape3.0は HTML3規格を完全にはサポートしていません。

次のようにImageMapをページに貼ります。

<IMG SRC="imagemap.gif" USEMAP="#csimap">
このUSEMAPオプションが Client Side Image Mapを意味しています。 USEMAPに領域座標データを記述したマップの名前のURLを記します。 この書式はA HREFやA NAMEでのURLの指定方法と同じです。

次にそのマップを作成します。 USEMAPで指定したページに(この例では同ページに)次のように 記述します。

<MAP NAME="csimap">
<AREA SHAPE="RECT" COORDS="0, 0,255, 63" HREF="whatscgi.html">
<AREA SHAPE="RECT" COORDS="0, 64,255,127" HREF="showtime.html">
<AREA SHAPE="RECT" COORDS="0,128,255,191" HREF="download.html">
<AREA SHAPE="RECT" COORDS="0,192,255,255" HREF="ssimgmap.html">
</MAP>
MAPタグのNAMEオプションにマップ名を記します。
AREAタグで一つの範囲を設定します。SHAPEオプションにその範囲の 形状を指定します。"RECT"が短形、"CIRCLE"が円形、"POLYGON"が多角形、 "DEFAULT"がその他の全体を表します。
COORDSオプションで範囲の具体的な座標を指定します。 範囲の形状に応じて次の形式で指定します。
SHAPE="RECT" COORDS="X_lt,Y_lt,X_rb,Y_rb"
SHAPE="CIRCLE" COORDS="X_c,Y_c,R"
SHAPE="POLYGON" COORDS="X_1,Y_1,X_2,Y_2,...,X_n,Y_n"
HREFオプションでその範囲がclickされた場合の進むページのURLを 記します。これには相対URLでも絶対URLでも記述することができます。 なお、 HREFオプションの代わりにNOHREFオプションを指定すると ページを進めません。

Client Side Image Mapは以上で作られます。例の結果を示します。

下の絵をクリックしてみて下さい。


■ Client Side Image Mapをサポートしていないbrowserへの対応

USEMAPによるClient Side Image Mapは Netscape2.0以降以外のbrowserでは 機能しないかもしれません。そのようなbrowserでの閲覧者への対応を とっておくことが必要です。

次のようにすることでImapMapを Serer SideでもClient Sideでも 機能できるようになります。

<a href="imagemap.cgi"><img src="imagemap.gif" ISMAP USEMAP="#csimap"></a>
USEMAPを解釈できるbrowserでは Client Sideを使用します。 解釈できないbrowserでは無視して、Serer Sideを使用します。

マップはAタグでくるめば、MAPタグを解釈しないbrowserでは 通常のアンカーとして利用できます。 各AREAタグの後ろにアンカー文字列を記しておきます。

<A>
<MAP NAME="csimap">
<AREA SHAPE="RECT" COORDS="0, 0,255, 63" HREF="whatscgi.html"> Chapter 1
<AREA SHAPE="RECT" COORDS="0, 64,255,127" HREF="showtime.html"> Chapter 2
</MAP>
</A>
このようにして Client Side Image Map と Server Side Image Map は 共存することができます。


目次

Copyright(C) by Naoki Watanabe. Oct 21st, 1995.
渡辺尚貴 naoki@cms.phys.s.u-tokyo.ac.jp